2フォールドキーホルダー

Posted by LeatherCraft.jp (2014/03/03)

革を折り返して金具を挟み込むタイプのキーホルダーを製作します。
裏も表も吟付き革(表革)になるので高級感がでます。
ステッチの色や種類を変えることで作品のアクセントにもなります。

1.

革素材を切り出します。今回は既製のキット品「2フォールドキーホルダーキット」を使いました。

2.

ヌメ革にスタンプを押してアレンジを加えてみます。
皮革にも使えるインクパッドを使えば、いろいろな模様のスタンプが押せるので重宝します。

3.

ハリのあるヌメ革は、ウエスト部分(画像の赤丸)をヘリ落としを使ってエッジ処理をしておくと、押し二重リングにあたる部分のコバ(革の断面)が保護できます。
ここでは(No.01)0.8mmのヘリ落としを使ってみました。

4.

ウエスト部分の床面(革の裏面)とコバ(革の断面)を処理剤で仕上げます。
本体部分は後で貼りあわせるので仕上げる必要がありません。
特に床面とコバの角部分を滑らかに押さえ込むように磨くときれいに仕上がります。
吟面(革の表面)に処理剤がつくとシミになってしまうので、手元に濡れタオルなどを用意しておいて、はみ出してしまったらすぐに拭き取りましょう。

5.

ウエスト部分のコバ(革の断面)に仕上げ剤を塗ります。
フォームブラッシュという先細のスポンジがついた工具に仕上げ剤を含ませて塗ると押し付け加減で塗布量の調整ができて作業がはかどります。
吟面(革の表面)に仕上げ剤がはみ出さないように慎重に作業しましょう。

6.

アレンジに使うチャームの中央部分にカシメを通すための丸穴を開けます。
ここではハトメ抜き<2.5mm>を使いました。
取り付けには両面カシメ小の足長タイプを使いますが、足の長さが足りるように素材の厚さを薄くしています。
(フラワーチャームはそれぞれ1.2mm厚に、キーホルダー本体は2.0mm厚にしました。)

7.

チャームを水で湿らせて、好みの形状になるように花びらを折り曲げます。
形状が決まったら、床面処理剤などを使って仕上げておきます。

8.

カラフルなカラーシニューを使って、ハンドステッチで装飾をしてみました。

9.

スポッツを取り付けてみます。
スポッツの配列(デザイン)を考えてツメを通す穴の位置を決めます。
チケン紙などの厚紙を使ってパターン(型紙)を作っておくと穴の位置を正確に空けられます。
スポッツをきれいな配列で取り付けるには、パターンをできるだけ正確に作ることがポイントとなります。
パターンを使って革にマーキング(穴の位置をトレース)をし、革に穴を開けます。
穴あけ工具を手縫いに使うロウに突き刺してから作業すると、革に穴をあける時、工具の抜き差しがスムーズになります。
今回はミシンを使って縫製する予定なので、ステッチのピッチが狂わないように
スポッツを取り付けるまえにステッチ用のした穴も開けておきました。

10.

穴にスポッツのツメを通して、スポッツを革にセットしていきます。

11.

プレイヤーなどを使ってスポッツのつめを内側に丸め込みます。
ツメをただ折りたたむのではなく、カーブをつけて革に食い込ませるように曲げていくのがポイントです。
丸く折り込むことでより外れにくくなり、また折りたたんだツメが服などにひっかかることもなくなります。

12.

スポッツセッターという機械を使うと工程11の作業が早くできます。
特に、大量のスポッツを使う時には大変重宝します。

13.

本体革に二重リングを通して、革用ボンドを塗ってから、
革の端がずれないように丁寧に貼りあわせます。
はみ出したボンドは直ぐに拭き取っておきましょう。

14.

ボンドが乾いたら、工程5と同じ要領でコバ(革の断面)仕上げ剤を塗ります。
SPコートを使えばコバに美しいツヤを得ることができます。
絵の具のように混ぜ合わせてお好みの色を作ることもできて便利です。

15.

貼り合わせた本体の周囲を縫製します。
ここでは、ビニモ MBT ( 太さ:#5、色:171 )を使ってミシン縫製しました。

16.

コンチョを取り付けるための穴をハトメ抜きを使ってあけます。
コンチョのメスネジの直径をはかり、メスネジが通るくらいの穴をあけます。
穴をあける位置はコンチョを革の取り付けたい位置に製革において、上からぎゅっと押してとメスネジの跡をつけると良いでしょう。
ここではハトメ抜き<4.5mm>を使いました。

17.

ドライバーを使ってしっかりとコンチョを固定します。
コンチョのメスネジを革にあけた穴にしっかり差し込んで、短めのネジで締め付けるとコンチョに革が食い込んでいきます。
コンチョのカーブに沿って革が湾曲するくらいしっかりと締め付けましょう。

18.

フラワーチャームの取り付け位置を確認し、両面カシメ小で取り付けるための丸穴を本体にもあけておきます。
ここではハトメ抜き<2.5mm>を使いました。

19.

両面カシメを革にセットしてカシメ打ち小を使ってカシメを固定します。
万能打ち台などカシメの頭の形状にあったくぼみのある打ち台を使うと作業しやすいです。

20.

ホックやコンチョがしっかりとまっているかチェックして、形を整えたら完成です!

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