キーホルダー<ループタイプA>

Posted by LeatherCraft.jp (2014/02/01)

ホックボタンで開け閉めができる、ループ状のキーホルダーを製作します。
このタイプのキーホルダーはベルトや、パンツのベルトループなどに通してキーフォブのように使ったり、
バッグのハンドルに掛けたりできるので使い勝手もバツグンです!!

1.

革素材を切り出します。今回は既製のキット品「キーホルダーキット<ループタイプA>」を使いました。

2.

ハリのあるヌメ革はヘリ落としを使ってエッジ処理をしておきます。
今回は革が薄いので、削り幅の少ない(No.0)0.6mm)のヘリ落としを使いました。

3.

ヌメ革にスタンプを押してアレンジを加えてみます。
皮革にも使えるインクパッドを使えば、いろいろな模様のスタンプが押せるので重宝します。

4.

床面(革の裏面)とコバ(革の断面)を処理剤で仕上げます。
特に床面とコバの角部分を滑らかに押さえ込むように磨くときれいに仕上がります。
吟面(革の表面)に処理剤がつくとシミになってしまうので、
手元に濡れタオルなどを用意しておいて、はみ出してしまったらすぐに拭き取りましょう。

5.

コバ(革の断面)仕上げ剤を塗ります。
フォームブラッシュという先細のスポンジがついた工具に仕上げ剤を含ませて塗ると
押し付け加減で塗布量の調整ができて作業がはかどります。
吟面(革の表面)に仕上げ剤がはみ出さないように慎重に作業しましょう。

6.

飾りステッチを入れてみました。
ステッチをいれるだけで雰囲気がずいぶんと変わるものです。
今回はミシンを使っていますが、手縫いのステッチもカジュアルな風合いが楽しめます。

7.

スポッツを取り付けてみます。
スポッツの配列(デザイン)を考えてツメを通す穴の位置を決めます。
チケン紙などの厚紙を使ってパターン(型紙)を作っておくと穴の位置を正確に空けられます。
スポッツをきれいな配列で取り付けるには、パターンをできるだけ正確に作ることがポイントとなります。

8.

パターンを使って革にマーキング(穴の位置をトレース)をし、革に穴を開けます。
穴あけ工具を手縫いに使うロウに突き刺してから作業すると、革に穴をあける時、工具の抜き差しがスムーズになります。

9.

穴にスポッツのツメを通して、スポッツを革にセットしていきます。

10.

プレイヤーなどを使ってスポッツのつめを内側に丸め込みます

11.

ツメを折りたたむのではなく、カーブをつけて革に食い込ませるように曲げていくのがポイントです。
丸く折り込むことでより外れにくくなり、また折りたたんだツメが服などにひっかかることもなくなります。

12.

スポッツを革に密着させるために、プライヤーでなるべくグイっと引っ張るようにして丸めた後、革槌などで軽くたたいてツメを革に押し込みます。
スポッツを傷つけたり、つぶしたりしないように注意してください。
下に厚めの革などを敷いて作業すると良いでしょう。

13.

スポッツセッターという機械を使うと工程10~12の作業が早くできます。
特に、大量のスポッツを使う時には大変重宝します。

14.

アレンジや仕上げの下準備が終わればいよいよ組み立てです。

15.

押二重リングを革に通してからジャンパーホックのオスパーツをセットして、
ジャンパーホック打ちを使ってホック金具を固定します。
打ち台を敷いて作業しましょう。

16.

ジャンパーホックのメスパーツを革にセットし、ジャンパーホック打ちを使って固定します。
万能打ち台などホックの頭の形状にあったくぼみのある打ち台を使うと作業しやすいです。

17.

こちらのキーホルダーには、セグマタイプのホックボタンを使ってみます。
セグマタイプはホックをとめたときに革と革の間に隙間ができずすっきりとしますし、
両面頭なので、表からでも裏からでも見栄えがいいです。
取り付け用の穴サイズが少し大きくなりますので15号のハトメ抜きで、メスパーツを取り付ける側の穴を広げました。

18.

セグマスナップ専用の打ち具を使ってオスパーツを固定します。

19.

メスパーツも専用の打ち具と打ち台を使って固定します。

20.

ホック類がしっかりとまっているかチェックして、形を整えたら完成です!

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